前回、「Webマーケティングに取り組む前の検討事項」について投稿しましたが、今回は目標値設定に用いられますKPIとKGIについて説明いたします。
Webマーケティングを実行するにあたり、目標値の設定を行っていますか?
目標もなく、Web担当者が日々の業務を行っていくとどうなるでしょう?
最終的な目標が設定されていない仕事というのは、例えるなら、何を作っているのか分からないレンガ積みを毎日させているのと同じ状況なのかもしれません。
このレンガを積み上げる事で最終的に何ができるのか、またそれをいつまでに何個積まなければならないのかを事前に知ることで、レンガを積む1つ1つの行為には意味があることなんだと感じ取ることができ、一連の作業に創意工夫が生まれてくるはずです。
何を誰にむけて何のためにいつまでにその目標を達成するかを決めることは、ビジネスの場では大切なコトです。
そうした目標設定を行う上で利用する指標、KPIとKGIとは何なのでしょうか?
KPI(Key Performance Indicator)とは?
KPIとは「重要業績評価指標」と訳されます。
目標を達成するための重要なプロセスを定義し、達成度を定量的に測る評価指標。
最終的な目標を達成するためには、様々な過程を経ていきます。最終目標を達成するために不可欠な過程を洗い出し、過程をどのくらいの状態で通過できれば、最終的な目標が達成できるか、そしてしっかりとクリア出来ているかどうかを数値で計測するのが「KPI」となります。
次に
KGI(Key Goal Indicator)とは?
KGIとは日本語で「重要目標達成指標」と訳されます。
KGIは最終目標が達成されているかを計測するための指標のことになります。
KGIは曖昧な指標では意味を成しません。誰でも公平に判断できるよう時期と具体的な数値を設定し、明確な判断基準としておくことが大切です。
例えば目標が「Webマーケティングに取り組み、売り上げをあげる」とした場合、はたしてこれでよいでしょうか?
もう少し具体的に、「Webサイト通じてユーザーの問題解決を図り半年後までに、アクセスを現状の2倍にしお問合せ件数を月5件に増やす」と設定すべきです。
ここでいうKPIは 【アクセス数を2倍にする】
KGIは 【半年後までに月5件の問合せ】
となり、KPIは「プロセス」を見る指標となり、KGIが「結果」を表すものになります。
特にKPIにおいては、具体的な施策につながるものでなければいけません。
ここでのKPIでは「アクセス数を2倍」としたわけなので2倍にするための施策を検討します。
・週2回のコラム(ブログ)更新
*コラムの内容は自社商品を通じた問題解決事例
・SNSを利用しコラムを拡散する
これで計画(Plan)がたてられるのであとは実行(Do)し、評価(Chack)・改善(Act)を行いPDCAサイクルを確立していく事が大切です。
結果的にアクセス数が2倍になり、KGIが達成できない場合はKPIに問題があることがわかります。適切な施策は何なのかを日々模索し正しいプロセスをみつけだしましょう。
勿論、このような簡易なものではありませんので次回はWebマーケティングにおける具体的な目標値の立て方を説明したいと思います。